FXの考察 vol.20 ‐ 上昇トレンドの順張りを狙ったデイトレ手法

↳実践的な考察

こんにちは。現役インフォプレナーのジルです。

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上昇トレンドへの仕掛け方 ‐ 順張り

初動を見極める

さて本記事では、デイトレでの上昇トレンドの攻略方法を解説していきます。

今回は、いくつかのテクニカル指標を組み合わせたような複雑な方法ではなく、ローソク足とトレンドラインのみで行う比較的やさしい方法となっていますので、デイトレ初心者の方でも実践できると言えます。

デイトレ(分足)では常にいくつもの上昇トレンドが発生しますので、その際にどうやってエントリーすればいいのか、そしてどのタイミングで利食いを入れればいいのかを把握しておきましょう。

その上で肝心なのが、まずはエントリー(仕掛け)のタイミングです。

仕掛けるタイミングが遅ければ利益は少ないですし、逆に早すぎれば損失が出ることもありますので、この点は非常に重要なポイントとなります。

上昇トレンドが発生する際には必ず「初動」が観測されますので、そこを見極めて「焦らずに」仕掛けていきます。

今回は下記の局面を想定して解説していきます。

これは10分足で見たチャートですが、ご覧のように相場は横ばいで進んでおり、超短期のレンジが形成されています。

トレンドラインはこうなります。

ひげを含めた形でトレンドラインを引く人も居ますが、基本的には始値と終値でトレンドラインを引きましょう。

また、上記ではレンジ内の底部分でレートが動いており、こうした局面ではこのポイントから逆張りの買いで仕掛ける手法があるものの、今回は上昇トレンドの順張りを目的としていますので、この時点では仕掛けません。

焦らず上昇トレンドの初動が来るのを待ちます。

最後の分足が終値を付けたあと、次の分足では抵抗線を上抜けてレンジブレイクを起こし上昇、実体の長い大陽線が形成され始めました。

しかし、ここで焦ってはいけません。

初心者なら「レンジブレイクが起こった!今すぐ買いでエントリーをしないと!」と思うでしょうが、デイトレで焦りは禁物であり、ローソクはきちんと「終値を確認すること」が大切です。

何故なら、たとえ一時的にレンジブレイクが起こったとしても、そのまま買いが続かず押し戻されたなら、数本前の分足と同様にひげが伸びただけで終値を付ける可能性があり、結果的にレンジは抜けずに横ばいが続く可能性があるからです。

従ってこうした局面においては、きちんと終値を確認することが重要なのです。

そして今回の場合は、そのまま買い勢が続きレンジブレイクを確認できました。

レンジブレイクが起きれば、基本的に抜けた方向へそのままトレンドが形成される傾向にありますので、今回の局面においてもローソクは上昇しているのが分かります。

つまりこれが上昇トレンドの初動になったわけですね。

ですが、初動が観測されたからと言ってすぐに仕掛けるのではなく、ここでは定石に従って押し目買いを狙っていきます。

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現役インフォプレナー「Jill」の考察

押し目を狙う

初動が観測されレンジを抜けた後、上ひげが伸びた陽線のあとに陰線が形成され始めました。

なにやら押し目っぽい相場が出来そうな雰囲気ですが、ここでも焦りは禁物です。

きちんと終値を付けることを確認しましょう。

ちなみにこの場合、「陰線が元のレンジ内に戻ってきて、そのレンジ内で終値が付いてしまうのではないか?」と思うかもしれませんが、ダマしではない限り基本的に戻ってこない傾向にあります。

というのも過去の考察でも触れたように、レンジブレイクが起こった際はこれまでの抵抗線が支持線に、支持線が抵抗線に代わる傾向にあるためです。

そしてこの局面においても、陰線は抵抗線から支持線に変わったトレンドライン上で終値を付け、その後はそこそこ実体の長い陽線が形成され始めます。

定石に従って狙うならこのポイントとなります。

レンジブレイクが起こり、陰線を押し目として次の陽線の終値でエントリーしましょう。

大切な事なので何度も言いますが、焦らずにきちんと終値を待ってから仕掛けるのが重要です。

損切りレベルを決める

さて、無事にレンジブレイクからの押し目で、買いからの仕掛けを行うことが出来ました。

ここでまずやっておかなければならないのは、万が一相場が押し戻された場合を想定して損切りレベルを決めることです。

今回のケースでは支持線を割った際に損切りを行うのが良いでしょう。

従って仕掛けたポイントである陽線の終値から支持線までが、あなたのリスクになるわけですが、

この局面においてはこのラインが一番リスクの少ない損切りレベルだと言えます。

また、一応念のために言っておきますが、一度決めた損切りレベルは後になって絶対に変更してはいけません。

例えば、このまま万が一上昇トレンドが形成されずにローソクが元のレンジ内に戻りそうなとき、「もしかしたらもう一度レンジを抜けてくれるかもしれないし、損失を確定させるのは嫌だ。もう少し様子を見よう」といった具合です。

その思考ではいずれ必ず泥沼にハマり、塩漬け状態に陥るのは確実ですので注意しましょう。

損切りレベルを決めましたら、次はその後の相場を見ながら利食いのポイントを見極めていきます。

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現役インフォプレナー「Jill」の考察

利食いの入れ方

さて、レンジブレイクが起こったあと、相場は一度陰線を付けたのちに再度上昇をはじめました。

市場も上昇トレンドが開始されたと判断して買い勢が増したと考えられます。

相場は順調に伸びていき、その後2回目の押し目が出現しました。

この押し目で利食いを入れても勝ちは確定しますが、利益を確定する勢力も居ればこの時点で押し目買いを入れる勢力も居るはずですので、こうした局面ではまだ利食いを入れません。

また、この上昇トレンドにトレンドラインを引いた場合、まだチャネル内に収まっていると判断できますので、利食いを入れるのはもう少し様子を見てから行うべきです。

そしてチャネルの支持線を割ったときに利食いを入れるのがベストでしょう。

その後も相場は上昇していき、今度は3回目の押し目が出現しました。

ここで利食いを入れればなかなか大きい利益が確定しますが、まだチャネル内に収まっている現状からもう少し様子を見てみることにします。

押し目の次に陽線が出現しました。

しかし次のローソクでは大陰線が出現しています。

ご覧のように、チャネルの支持線を割っているのが分かるかと思います。

ここが利食いを入れるポイントとなりますね。

ただ気を付けなければならないのは、先にも言ったように「きちんと終値を確認する」ことです。

終値を確認せずに利食いを入れた場合、タイミングを間違えて下に伸びたひげで利食いを入れてしまい利益を少なくしてしまう可能性がありますし、この陰線が騙しである可能性も否定できません。

仮に騙しであったなら、ローソクが反転し実体がチャネル内に戻っていき、陽線となって終値を付け、そこからさらに上昇していく可能性があります。

そうなれば本来なら取れた利益を取り損ねることになりかねませんので、「終値を確認する」という事は必ず徹底しましょう。

そして終値を確認した直後、すぐに利食いを入れます。

以上が、基本的なローソクとトレンドラインを使った上昇トレンドの順張り手法になります。

この大陰線が出現する前に利食いしておいたほうが、、、つまり3度目の押し目で利食いを入れておいたほうが利益が大きいのでは?と思うかもしれませんが、相場の世界では「魚の頭と尻尾は猫にくれてやれ」という格言があるように、底値で買って高値で売りぬくのは現実的に不可能です。

何故なら神でもない限り相場を完全に予測することは出来ないからです。

従って上記のエントリー&利食いの手順がもっとも利口な手順となるわけですが、間違っても焦って終値を確認せずに行動するのは控えましょう。

注意点

また注意点としては、チャネルを割った際に、終値を確認したにもかかわらず「まだ伸びるかも…」といった淡い期待のせいで、なかなか利食いを入れようとしないケースをよく見かけます。

これは初心者に多く見られる傾向ですが、損切りレベルと同様に一度決めた利食いポイントは必ず守りましょう。

もちろん、「まだ伸びるかも」といった期待通りに相場が動く可能性もあるにはあります。

しかし、一度決めた自分の中のルールを頻繁に変えるようでは効率のいい投資など出来るはずもありませんので、ルールのブレを起こすことはやめるべきです。

事実、先ほどの局面において利食いせずにいた場合、結果的に利益を少なくしていました。

従って一度決めたルールは順守し、基本的に上昇トレンドはチャネルを割った際に利食いを入れるようにしましょう。

タイミングを間違えれば売りぬくポイントを逃してしまい、迷走し、最悪身動きが取れなくなってしまいますのでご注意を!

そして何度も言いますが、デイトレに焦りは禁物だという事も忘れずに。

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現役インフォプレナー「Jill」の考察

さて、本日はここまでです。
続きは次回にさせて頂きます。

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現役インフォプレナー「Jill」

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