こんにちは。現役インフォプレナーのジルです。
これまでのFX考察は以下からご覧ください。
※本記事に記載しているのは、あくまで私が行ってきたFX戦略の「一部」であり、「一つの考え方」になっていますので、あくまで参考のためにご参照ください。なお、当情報の影響で万が一あなたの投資活動で損害が発生したとしても、一切責任は負いかねることをご了承ください。
勝つ投資家と負ける投資家の違い
勝ち続ける投資家の資質 = 合理的な投資行動
投資を行う中で、あなたはなぜ投資に勝てなかったのか真剣に考えたことはありますか?
例えば利確や損切りのレベルを間違えてしまった、不適切なテクニカル指標を使いそのパラメーターの使い方も間違っていた、あるいは単にツイてなかった…などなど、負けが込んでいる場合は何かと自分なりに分析していると思います。
しかし、その理由はそのときどきの行動が正しいか間違っているかだけではなく、「確率的に間違っている」、言い換えれば「非合理的な投資行動を続けている」というのが根本的な原因になっていたりします。
そして多くの場合、投資家は負け続けている事実に対して、非合理的な投資行動を続けているという原因に気が付いていません。
では逆に、勝ち続けている投資家(短期ではなく長期的に見て勝ち続けている投資家)の行動の特徴とは何でしょうか?
私の周りには、以下のEA開発者をはじめ常に勝ち続けている投資家がいますが、
彼らの勝率は偶然に生じうる確率やチャンスの可能性をはるかに超えています。
それは「確率的に正しく合理的に投資している」からに他ならないでしょう。
それでは、そのような投資行動とは一体どのような物なのでしょうか?
たとえば、コイントスのような二者択一のゲームがあるとします。
二者のどちらかを当てるこのゲームにはテクニカルな技術は関係ありませんから、あくまで推測、当てずっぽうでやる事になります。
それにもかかわらず、ゲームに多くの参加者がいる場合、立て続けに連勝を重ねて高い勝率を残す人が一定の割合で現れます。
じゃんけん大会で決勝近くまで残るような人がそれです。
これと同様に、株式および為替相場のゲーム参加者は数が膨大であるため、たとえ当てずっぽうでやっていても、何十回も勝ち続けるような「奇跡の投資家」が常に一定の割合で存在することになります。
特に株取引の世界では、多くの株銘柄が値上がりすれば多くの市場参加者が勝つことになります。
つまり市場が活発に動いている場合、ゼロサムゲームではなくプラスサムゲームになることから、細工されたコインの裏表を当てるように勝つ可能性が高まり、中には勝率が90%以上になる人も多く現れます。
その場合、「株式市場は活況を呈している」などの記事が一般の新聞に掲載され始め、書店では「勝率5割」や「株で年収1000万円稼いだ」などの書籍が出始めてきます。
おそらく世に出ている多くの書籍や商材は、そうした境遇の中で出版されたものなのかもしれません。
とはいえ、そうした人たちの中にはウソやハッタリの人もいるでしょうが、実際に多くのお金を稼いでいる人もいるとは思います。
相場が活況だと「勝者」の絶対数が増えているので、そうした案件が多くあふれても不思議ではないからです。
したがって市場が良好な場合はそのような書籍が多く出版され、市場が悪い場合はそのような経済書籍はあまり見かけません。
いずれにせよ投資のノウハウを説く本や商材には、「賭けで偶然勝てた」、「当時使った投資方法がたまたま当時の市場に適していた」、「そもそも好景気で市場全体が儲かりやすかった」というものが含まれていることに注意する必要があります。
当然のことながら、そうした案件から投資活動、投資手法、具体的な行動を学んでも意味がありません。
私はそのような投資方法を解説するつもりはありませんが、それらの真偽はあなたが独自のフィルタリングによってのみ判断するしかないのです。
そしてその判断のポイントは、論理として理解・納得できるかどうか、つまり、合理的であるかどうかという点だと言えます。
詳細は後述しますが、市場は決してランダムウォークではありません。
だからこそ投資活動の方法を探り、それを具体的な行動に結びつけるための投資技術を開発して実行する意味もあるわけです。
そして相場がランダムウォークではないなら、少なくとも自分の頭の中で「ここでロスカットをすることの意味」や「ここでポジションを保有する意味」といった論理を理解し、納得した上で行動する必要があるのです。
投資の目的とは、儲けること、もう少しいえば儲け続けることです。
ではそのために何をどうしたらよいのでしょうか。
さまざまな事象について、それを突き詰めて考えることが投資哲学です。
そしてそこから生まれる行動原則が、勝つ確率の高い投資行動なのです。
私が伝えたい「常に勝ち続けている投資家」そしてその「投資行動」とは、そういうフィルターにかけてなお、学ぶべきだと考えられるものです。
まずはこの点を理解していただいたうえで、以下を読み進めてください。
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「負ける投資家」の共通項
先日にも同様のことを記事にしましたが、
勝ち続けている投資家といっても、用いる投資技術はさまざまです。
投資の目的や資金量も違えば、人それぞれにもって生まれた性格も、いま置かれている状況も違います。
10人の勝ち組投資家がいるならば、その考え方、方法論も10通りありうるからです。
しかし、勝つ確率が高い投資行動をとっているという面では共通点があります。
一方、負ける投資家は、逆にそれができていないという点で共通点があります。
したがってここでは、勝つ投資家になるための手法として、なぜ投資において負けるのかを考察・分析し、それを修正することを考えてみましょう。
負ける投資家は、どの相場に参加しても負けることが多い、というのが私の実感です。
FXのようにスワップ金利というシステム上非常に有利なハンデイをもらっているにもかかわらず損をしていることが多々あります。
しかも、まったく勉強もせずに、他人の言いなりになっているような投資家が負けるというのなら理解できますが、非常に勉強熱心な投資家で、いろいろな本を読んで知識も十分あるにもかかわらず、投資成績が振るわない人たちがいるのです。
「非合理的な行動を続けていることが、根本的なそして最も重要な敗因であることが多い」と先ほど述べましたが、こういった人たちは、知識はあるものの、行動が無意識のうちに非合理的になっていることが多いのです。
では、負ける投資家の非合理的な行動とは具体的にどのようなものなのかについて、いわゆる行動心理学を応用した以下のテストで明らかにしてみましょう。
自分自身がいくつ当てはまるかを試してみてください。
2:過去の体験にとらわれる傾向がある
3:利益が出ると早く利益を確定したい・損切りがなかなかできない
4:勝率にこだわる
5:何かが儲かるという話を聞くとやりたくなる
6:自分のやり方を変更するのに抵抗がある
いくつ当てはまったでしょうか。
多く当てはまる人ほど非合理的な行動を無意識にしているため、勝ちにくい投資家であるといえます。
5個以上当てはまった人はおそらく負けている投資家ではありませんか?
逆に1個以下であれば、正しい投資技術を学習すれば、相場で生き延びる可能性が高いといえるでしょう。
上のテストは簡単なテストですが深い意味があります。
当てはまった項目は自分の投資行動の欠点を明らかにしているからです。
たとえば、私自身の場合は、かつては勝率にこだわる傾向がありました。
だから、「たとえ損切りをすることによって勝率が下がっても、利益を上げない投資対象からは早急に手を引く」ことを意識して行動するようになってから、利益の額が上昇しました。
つまり、負ける投資家である自分のありのままの姿を見つめ直し、自分の欠点を自覚し、それを明確に意識し、そのような行動を起こしそうになったときには、それを自制することにより、投資成績を改善することができるのです。
それこそがすなわち、勝てる投資家になるための第一歩といえるでしょう。
また、投資におけるこうした行動原則は、経営にもつながるものだと思います。
以上に挙げたことは、そのまま投資にもつながることでしょう。
投資というのは、ある意味、成長する国の通貨、成長する企業の株式を選択し、効率よく投資するわけですから、当然、似ているのでこのように、投資哲学や投資行動の話をすると、そんなことより、もっと具体的な投資技術、たとえばMACDの見方について詳しく解説してほしいとか、どの通貨をどこで買ったらいいのか教えてほしいという人がいます。
しかし私は、「勝つ投資家」が「負ける投資家」と決定的に異なり、勝つ投資家に共通しているのは投資哲学であり、それに裏打ちされた投資行動であると考えています。
つまり、勝つ投資家は「相場に勝つ確率の高い投資行動を無意識か意識的に行なう」ことができており、負ける投資家は「相場に負ける確率の高い投資行動を無意識に行なっている」のです。
すなわち、いくらテクニカル指標やファンダメンタル指標などの表面的な投資技術を勉強して習熟しても、その前提となる投資行動が非合理的であれば、せっかくの投資技術も結局は間違った使い方をすることになり、相場には勝てません。
もし、本記事に書いているような投資技術はすべて知っているという人がいて、それでも投資で利益を上げることができていないのであれば、その人の敗因は、そもそも投資行動がおかしいか、あるいは投資の際の心理的要因に基づく根本的なものだと思います。
つまり、「ここは退屈だから飛ばし読みしよう」と思っている人は、いくら後で触れる投資技術を覚えてみても、対症療法に過ぎず、勝った負けたを繰り返してスリルを味わう以上の成果をあげることはできないでしょう。
本記事では投資行動のほか、心理的要因にも注目し、負ける投資家に自己分析を促し、その後にテクニカルを中心とした投資技術について解説しています。
まさに「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」という考えこそが、成功する投資家への近道だと考えているからです。
次回では、先ほどのテストを元に、負ける投資家の性質(投資行動、心理的要因)を分析し、どこが問題で、どうすれば勝つ投資家になることができるのかについて解説していきます。
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さて、本日はここまでです。
続きは次回にさせて頂きます。
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現役インフォプレナー「Jill」
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