FXの考察 vol.3 ‐ 利食いと損切りレベルの決め方

↳実践的な考察

こんにちは。現役インフォプレナーのジルです。

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※本記事に記載しているのは、あくまで私が行ってきたFX戦略の「一部」であり、「一つの考え方」になっていますので、あくまで参考のためにご参照ください。なお、当情報の影響で万が一あなたの投資活動で損害が発生したとしても、一切責任は負いかねることをご了承ください。

トレンド相場とレンジ相場の攻略

レンジ相場では「基本に忠実」が大切

もみ合い相場、つまりレンジ相場は、トレンド相場と同様にデイトレーダーにとっておいしい稼ぎ場所です。

レンジの期間はトレンドとは異なり比較的短い期間で終了するため、見つけ次第なるべく早く入ることが重要になります。

ちなみにレンジ相場は横長く、箱の形に似ているため、ボックスレンジと呼ばれることもあります。

レンジが続く時間も重要ですが、それ以上にボックスの幅が長くなければ稼ぐのは難しくなります。

レンジが形成されるのはいつか?

まず最初に、いつレンジが始まるかを知っておきましょう。

レンジは大きく分けて2つの始まり方があり、1つは長いトレンドの後に現れます。

このレンジが終了すると、再びトレンドに戻るか、トレンドが変化する可能性がありますが、その時が1つめのもみ合いが終了するときになります。

2つ目は、急激な上昇または下降の後に形成されるレンジです。

これは簡単に狙えるものではないので、1つ目のトレンドの動きからもみ合いの始まるタイミングを見つけるようにします。

レンジ相場のパターンは、月足チャートのような長期的なものから、5分チャートのような短期的なものまで形成されますが、それらのパターンは基本にすべて同じです。

主にデイトレーダーとして活動している方にとっては、長期的なレンジよりも数時間から数日のレンジで取引する方が良いでしょう。

その場合は、まず日足チャートを見て、トレンドが天井に近づいているのか、それとも底に近づいているのかを毎日確認します。

そしてトレンドが止まったら、ある程度の損失に備え(損切りを覚悟)、勇気を持ってレンジ相場に参入するのです。

もちろん、参入するタイミングは早い方が有利になります。

レンジ相場における売買の基本

トレンドが数週間から数ヶ月続くところでレンジが始まる場合、トレンドに対して逆張りのポジションから入ります。

ただし、その際はあくまで打診的な入り方になりますので、ポジションは最小にしておきます。

そこから予測通りもみ合いが始まれば、ボックスレンジの基本的な売買を繰り返しましょう。

レンジの上限(レジスタンス)で売り、下限(サポート)で買うわけです。

その場合、余計な欲をかくのは禁物です。

何故なら、もしレンジが形成されずに元のトレンドに戻るような動きになった場合、すぐにポジションを閉じて様子をうかがう必要があるからです。

その一方、レンジが形成されずにトレンドの反対方向に相場が移動する場合は、ピラミッティング(ポジションの買い増し)を行います。

万が一、入るのが遅れたと思う場合は、中途半端なレベルで入らずに、一度待って慎重に引きつけてから、折り返すタイミングをきちんと見極めて順張りで入りましょう。

エントリーのコツと注意事項

レンジにおけるレジスタンスとサポートは、きれいにラインに沿って折り返されるということはなかなかありません。

ボックスレンジでは、貪欲にならずに利益を蓄積することが基本であり、あなたがデイトレーダーである場合は、エントリーのタイミングはレンジ付近に近付いたところで逆張りが基本になります。

しかし、リスクを減らして利益率を確実に高めたい場合は、折り返しを狙った順張りでも良いでしょう。

ただ、上限と下限の近くではよく変動が起こりがちであるため、いつまで経っても相場に参入できない可能性があります。

インターバンクのディーラーもそうですが、積極的にポジションを保持し、きめ細かく取引を行う人は、逆張りで臨むようにするとリスクが高くなる分、チャンスもそれだけ広がります。

慎重に行くか積極的に行くかは、それぞれの取引スタイルによって異なりますが、レンジ取引については、トレンド関連のテクニカル指標であるボリンジャーバンドを参考にすると、タイミングを把握しやすくなります。

ブレイクアウトを狙う

ボックスレンジは無限に持続するものではなく、いつかは必ずどこかで、上か下にリリースされます。

そしてレンジは長ければ長いほど、サポートやレジスタンスを抜けた際に大きく突き抜ける可能性が高くなります。

これは、もみ合いが継続するにつれてエネルギーが蓄積し続けるためであり、その分勢いもあるからです。

常にPCの前で売買するデイトレーダーは、このチャンスにすぐ乗っかることができます。

上に抜けた場合はすぐに順張りで入るのが基本ですが、もし乗り遅れたら一旦待ちます。

何故ならこの場合、途中で利食いを行う他のトレーダーが出てくることから、値動きが一瞬止まったり下がったりすることがあるからです。

その時に余り戻さずにもみ合うようであれば、もう一段同じ方向に進む時が多いようです。

しかし、そこからの値幅は一回目よりもほとんど小さいことが多いため、それが拡大されたときの返しの動きを狙ったチャンスが出てきます。

ただ、上に放たれた時にはいくつかのニュースやその他の材料があるはずであり、それを知ることでその動きが一時的なものなのか、流れを変えるものなのかを判断することも重要になります。

このような短期決戦では、その時点での相場の勢いが強いか弱いかという判断も大切になってきます。

また、他の通貨の動きも同時に確認してください。

たとえば、欧州時間が始まったと同時にポンドドルが急速に上昇したとします。

その際、ユーロドルとスイスフランに動きがほとんどないという時は、ポンドが単独で買われているという事を示唆しています。

それが投機的だったのか、それとも実際に買いの材料が出たのかは、この時点ではわかりません。

もし本当に何か買いの材料がある場合は、その直後、ロイターやブルームバーグなどの情報ベンダーにフラッシュニュースとして配信されますが、そのようなニュースが配信されない場合は、投機的な買いが入ったと見てOKです。

特に、主運管的に勢いが強い場合はなおさらです。

そのような場合は、すぐに元のレベルに戻る動きが多いので、戻しを狙って売りから入るのが効果的です。

そうではなく、ユーロやスイスなどが同時に買われているような時には、それなりの材料がその背景にあると考えて良いでしょう。

そのような時に戻りを狙うと、ほとんどの場合損失を被るので注意してください。

利食いと損切りのレベルを決め方

ローソク足のヒゲと過去のチャートを参考にする

デイトレード中に損切りを実行するかどうかは常に悩むポイントです。

特にレンジ相場では、レンジを抜けたのかどうかを判断することは非常に困難です。

その場合は、過去のチャートの動きを見て大きなヒントをもらいましょう。

たとえば、時間足チャートからレンジサポートラインとレジスタンスラインを引きます。

そのときの線は、可能な限りローソク足のひげを切った内側に引きますが、そのひげの幅は1つの損切り目安としても使用できます。

同様に、過去にもみ合いが続いた場合にその値幅というのは、その通貨の習性というか殆ど同じような幅で動くことがよくみられます。

もちろん、レンジを大きく超えるような突発的なニュースニュースは除外します。

ただ、基準としてそのレベルを念頭に置いておくと、特定の損切りレベルが自分の中で感じ取れます。

この目安は各通貨でも、短期や長期といったチャートの期間でもその幅は異なるため、取引前にチェックしておきます。

これはトレンドのチャネルの幅でも同様で、この幅から過去にどの程度ヒゲが飛び出したかをノリシロにして、その範囲を損切りレベルと考えます。

例えば下図のユーロドルの時間足チャネルを見てみます。

この時は上昇チャネルが継続中で、買いから入るとすればどこまで下がったら損切りするかがポイントになります。

この時の下ヒゲの長さは最も長いもので30ポイントとなり、チャネルの下限から30ポイント下回ったら損切りする、といった目安を頭に入れておくと良いでしょう。

反対に上限をいくら抜いたとしても利食い幅が広がることから、伸び切るまで引きつけて利食い売りを出します。

チャネルの中でも同じように上ヒゲや下ヒゲが伸びており、その動きも同時に見ていくとデイトレードがしやすくなります。

テクニカルポイントと組み合わせる

レンジやチャネル以外で通常の損切りの目安は、まずテクニカルポイントを探ることから始めますが、それだけでは頼りないものです。

そこで一緒に組み合わせて探る手段として、最も頼りになる目安がいくつかあります。

過去の最高値や最安値のレベル・もみ合いが長く続いたレベル・ニューヨーク市場の終値これらのレベルをテクニカルポイントと照らし合わせてみることで、その信頼性は一気に高まります。


さて、本日はここまでです。
続きは次回にさせて頂きます。

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必ず24時間以内に返信させて頂きますので、いつでもお気軽にどうぞ。

現役インフォプレナー「Jill」

コメント

  1. nuts より:

    こんばんは。
    ブログランキングから来ました。
    とても難しいですが、
    少しでも吸収させていただきます。
    ありがとうございます。

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