こんにちは。現役インフォプレナーのジルです。
これまでのFX考察は以下からご覧ください。
※本記事に記載しているのは、あくまで私が行ってきたFX戦略の「一部」であり、「一つの考え方」になっていますので、あくまで参考のためにご参照ください。なお、当情報の影響で万が一あなたの投資活動で損害が発生したとしても、一切責任は負いかねることをご了承ください。。
FXで儲ける9つのコツ PART.3
6:あなたに合った「分析方法」を習得する
使えるものはすべて活用することが重要
これまで過去2度にわたってお話しした本「FXで儲ける9つのコツ」では、1~5つまでの稼ぐコツを解説してきました。
その上で次のステップは、あなたに最適な「相場分析方法」を身につけることです。
初心者によくある疑問は、
「テクニカル分析とファンダメンタル分析のどちらが効果的ですか?」
というものですが、正直、この二つに優劣をつけることはできません。
残念ながら、どちらの分析も完璧ではないのです。
効果的な分析は、相場環境と投資家自身の状況によって異なってくるからです。
したがって様々な試みを行いながら、あなたに合った分析方法を探すことになります。
ちなみに一部の投資家では、テクニカル分析またはファンダメンタル分析のどちらかに絞ってトレードする人も居ますし、両方を使って相場を分析する人だっていますので、どちらかの方法でも構いません。
しかし個人的には、使用できるものなら何でも使用する方が有利だと考えています。
たとえばデイトレなどの短期トレーディングを行う場合は、日々の要人発言の影響や、経済指標を受けての瞬間の動きなどを捉えることが重要になります。
これには、ファンダメンタル分析の知識が必要です。
一方、市場のポジションの偏りも相場の振幅に大きな影響を与えますが、市場が実際にどちらのポジションに偏っているかを推測するには、テクニカル分析が有効になります。
つまり、ファンダメンタル分析は長期投資が中心である場合に市場の大きな流れを説明するのに効果的ですが、その流れ乗って取引する際、どの水準で損益を確定するべきかなどはテクニカル分析の助けを借りて決定する…といった感じです。
ただこの時重要なのは、現時点で自分がポジションを持っている理由は、どのような分析を行い、どのような状況で損益を確定するつもりであるかを明確に認識することです。
例えば、「相場が1日移動平均を下回ったら損切りしよう」と考えていて、実際に下回ってきたら、「でも、RSIではまだ売りサインが出ていない」などと考えたり、「経済指標の結果が良かったから買いポジションを持ったのに、下がってきたら金利面から見てまだ買いでいいはずだ」と、買った理由を変えてみたりという事態は避けるべきです。
外国為替市場は、世界のあらゆる材料によって動かされています。
それに、テクニカル分析も数多くのやり方が存在します。
売買の理由を探し始めたら、どちらの方向にも理由を付けることは可能ですが、あなたの分析結果が外れた場合、その結果を直視することが非常に大切なのです。
もし、他の材料や指標に目移りして結果として成功したとしても、それは「たまたま」というだけであって次にはつながりません。
これは利益を上げているときにも同じことが言えます。
利益が目標レベルに達する前に、他の材料を見つけて弱気になることもあるかもしれませんが、よほどの材料でもない限り、そうした材料をもとに手仕舞いすることを続けていれば、全体のリミットとストップのバランスが崩れます。
もちろん、経済指標の結果や要人の発言、中央銀行による市場介入などによっては、それらに柔軟に対処する必要があります。
こうした面でのバランスを取ることが難しい所です。
ただ、要人発言など予測不可能な材料は別として、経済指標は発表される時間が分かっていますし、介入は、市場の状況によって行われるかどうかの予測ができます。
これらの材料をどのように対処するか…、事前にある程度想定しておく必要があります。
「ファンダメンタル分析」と「テクニカル分析」の長所と短所
7:自分に合った「リスク許容度」を設定する
まずは「資金面」と「心理面」を客観的に見直す
マネーマネジメントに関する最後のことは、「リスク許容度」をしっかりと把握する必要性についてです。
リスク許容度には、金銭的側面と心理的側面の2つの側面があります。
FXは、潤沢かつ無くなっても生活に全く影響のない資金で取引を行うことが理想ですが、なかなかそうはいきません。
だからと言って、損失があると生きるのが難しい状況では、冷静な判断を下すことはできません。
あくまで余剰資金の範囲内での取引を行うべきです。
また、資金額とは無関係な意味でのリスク許容度にも個人差があります。
外国為替証拠金取引だけでなく、投資する人に案外多いのですが、損失が出てしまう事をまったく我慢できない人がいます。
そもそも、投資を続けるにあたって、損失が出ないなどということはありえませんので、こういった損を直視できない人は、おそらく外国為替証拠金取引をはじめとするハイリスク・ハイリターンの投資自体に向いていないと思います。
まー損失をまったく我慢できないことは極端な例ですが、投資する人を見ると、「損失を容認できない人」と「ある程度の損失を容認できる人」のふたつに分類できます。
このタイプに応じて、とられる取引方法も変わってきます。
例えば取引するにあたって、為替のトレンドに対して、トレンドに沿った方向で取引を行う「順張り」と、トレンドの変化を見越してあえてトレンドに逆らう形で取引を行う「逆張り」という取引手法の違いがありますが、リスク許容度が少ない場合、逆張りの投資手法はかなり難しくなります。
逆張りは、市場の反転を事前に予測し、次のトレンドの始まりから開始することを目的としており、もともとのトレンドに逆らっている分、そのトレンドが反転するまでの間、どうしても評価損が発生するからです。
また、投資期間の選択においても、リスク許容度の違いは重要になります。
短期投資の場合、トレンドにうまく乗れば、多くの評価損を被ることなく目標レベルに到達するかもしれませんが、長期投資の場合、相場の振幅は目標が大きくなるにつれて増加するため、ある程度の評価損に備えなければなりません。
このように、資金面と心理面を客観的に見てリスク許容度を把握し、その許容度に合った取引方法を選択する必要があります。
8:取引を開始する前に、必ずシナリオを描く
取引の最初から最後までのストーリーを想定する
事前に自分の状況を確認した後、次のステップは実際のポジションを作ることです。
この場合、ポジションを作成する前に「取引シナリオを想定する」ことが重要です。
これはただ単に、「値上がりするために買う」または「値下がりするために売る」と言うものではありません。
「相場を予測する基礎となった材料は何なのか?」
「その材料で相場はどのように動くと予想しているのか?」
という事をはっきりとさせるのです。
そしてそれらの材料に応じて、目標レベルと損失切りポイントと、ポジションを保持する期間を想定します。
また、投資期間中に主要な経済指標の発表のように「大きく相場を動かす可能性のある新しい材料が出そうか?」「もし出そうな場合は、どのような対応が考えられるのか?」なども想定しておきます。
実際にポジションを保持している最中は、
「他の大きな材料が出てないか?」
「利確と損切りを決定する理由に変化はないか?」
という事を確認します。
最後に、取引が終了した後、最初の目標と照らし合わせて見直し、成功と失敗の原因を明確に認識するのです。
このように書き出すのは少し面倒ですが、なぜそのようなシナリオを作成する必要があるのか?というところでは、まず勝率向上を目指すポイントが明確になるという点が挙げられます。
たとえば、一度取引して5勝5敗だったとしましょう。
それを6勝4敗、7勝3敗へと持っていくには、「儲かった取引はなぜうまくいったのか?」「失敗した取引は何が悪かったのか?」といった原因をはっきりさせ、次回以降に生かすことが重要になるからです。
さらに、うまくいった取引や失敗した取引の中には、ポジションを長くすれば利益になったものや、早く辞めた場合は損失が少なかったものなど、さまざまな取引があるはずです。
単に「稼げた」あるいは「損した」のではなく、成功と失敗を分析することで、将来の投資に役立たせることが可能になります。
次に挙げられるのは、リミットとストップのポイントを明確にすることができるという点です。
単に「相場が上がりそう」「下がりそう」というだけでポジションを持ってしまうと、予想に反して相場が逆に行ってしまった時に、どこまで耐えていいのかの判断に迷ってしまいます。
早めに切った方がよい時、耐えたことで最終的に利益を得るなど状況は様々ですが、事前にポイントを決めておくことで、変に耐えすぎて思わぬリスクをこうむる危険性を回避できます。
もちろん、損失を確定してしまわなければ、その後相場が戻って損がなくなったはずというケースも出てきますが、事前にポイントを決めておくことで、そのポイント設定にミスはなかったのかなどを検証して、次回以降に備えることができます。
リミットも同様です。
ポジションを持った後、せっかく利益が乗っていても、その後相場が反転して損をしてしまうという恐怖感から、すぐに利益を確定しがちになります。
しかし、それでは大きく儲けるチャンスを逃してしまいかねません。
また、リミットはすぐに確定させてストップを耐えてしまうと、リミットとストップとのバランス自体が悪くなってしまいます。
最後に挙げられる点は、ポジションを持つために、背中を押してくれるというものです。
収益を期待してポジションを持つわけですが、同時に、ポジションを持つということは損をするリスクを背負い込むということでもあります。
うまくいっている時はいいのですが、少し負けが続いてくると、損失を恐れてポジションを持つことにためらいが生じ、本来ならば儲かっていた相場で儲け損なう、それどころか、タイミングがずれて損失をこうむってしまうなどというケースをよくあります。
事前にある程度長期的な戦略を作り、それに合致したシナリオを作って取引に臨むことで、何度か負けが続いたとしても、長期的には想定内ということになり、儲けられる局面での取引に変に慎重になることを避けられます。
シナリオを作成する手順
「現在の市場状況からどれくらいの利益を目指すのか?
「損切りまたは利確をどのポイントで設定するのか?」’
「現在の相場は上昇トレンドか?それとも下降トレンドか?」
「そのトレンドはいつから始まったか?」
「トレンドの方向は正しいか?」
「利確は、利益を最大化できるポイントよりも少し手前に置く」
「貪欲になりすぎない」
「予期しない出来事に備えて、必ずストップロス注文を出す」
「適切なストップロスポイントが見つからない場合は、最初から取引しない」
シナリオを作成すると、稼ぐポイントと損失を確定するポイントを明確に見ることができる。
9:「ディーリングシート」を作成する
9: 「ディーリングシート」は勝率を上げる手助けとなる
取引をきちんと検証し、次の取引に生かすためには、取引に際して記録をきちんと残す必要があります。
それが「ディーリングシート」の作成です。
売買記録などに関して言うと、どこの取引会社であっても、取引システムなどから確認することができる場合がほとんどです。
単純に、自分の保有ポジションを管理し、勝ち負けを確認するだけならそれだけでも十分です。
しかし、長期にわたって勝率を高めていくためには、取引に関するより詳細な情報を残し、結人果を分析することで、その後の取引の注意点としていくことが必要となります。
シナリオを作成してポジションを持ったら、単にレートや数量、売買を記録するだけではなく、「なぜそのポジションを持ったのか?」「当初のリミットとストップの想定はいくらであったのか?」などもシートに記入します。
そして、「結果はどうなったか?」、当初のストップやリミットと違った場合は「なぜそうなったのか?」「取引期間中に特記すべきことはなかったか?」「もしリミットやストップの設定を変えていればもっと儲かる道はなかったのか?」「あったとすれば、なぜそうした道を当初選ばなかったのか?」などを記録し、自分なりに分析します。
はっきり言って、取引を詳細に記録し、過去を振り返って分析する作業というのは面倒くさいものです。
「負けた取引など思い出したくもない」という気持ちがあって当然です。
しかし、最終的に収益を残していくためには大切な作業なのです。
人間は、悪いことはよっぽどのことでないとすぐに忘れてしまいがちです。
損が出てはじめて「そう言えば、前にも同じパターンで負けたことがあったな…」などと思い出したりします。
もちろん、詳細に取引記録をつけ、色々な角度からしっかり勝敗の分析をしたところで、勝ち続ける、あるいは負けることが全くなくなるというわけではありません。
しかし、ディーリングシートを作成することで、自分の勝ちパターンや負けパターンを把握することができ、少しでも勝率を向上させる手助けとなります。
面倒くさがらずに必ず記録をつけて、自分の勝ちパターンや負けパターンを分析してください。
「ディーリングシート」はこまめに付ける
さて、本日はここまでです。
続きは次回にさせて頂きます。
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現役インフォプレナー「Jill」
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