こんにちは。現役インフォプレナーのジルです。
これまでのコピーライティングの考察は以下からご覧ください。

※本記事に記載しているのは、あくまで私が行ってきたコピーライティング(セールスライティング)の「一部」であり、「一つの考え方」になっています。
書くための準備
ライティングプロセス
広告、手紙、コマーシャル、パンフレットなどを実際に書くプロセス…。
多くのコピーライターは、紙に言葉を書くにあたってそれぞれ独自の方法を持っているものです。
たとえば一部のコピーライターは、見出しとビジュアル(視覚的なデザイン)の大まかなデザインから始めて、ボディコピー(広告本文)に進みます。
しかしそのようなコピーライターは、見出しとビジュアルが完成するまで、セールスコピーを一文も書くことができません。
その一方で、逆に見出しなどではなく、いきなりボディコピーから書き始めるコピーライターもいます。
ボディコピーを書き、そのコピーテキストの中から見出しを抽出するわけです。
また、パンフレットや年次報告書のような長いセクション、あるいは難しいセクションから先に書き始めるコピーライターだっています。
それか、「ウォーミングアップ」として、役員一覧や支社、営業所のリスト、カバーノートなど、簡単なセクションを先に書いてしまいたがるコピーライターもいます。
ただ、どのようなアプローチをとる場合でも、一つ覚えておかなければならないのは、「最初の一回でうまくいくことはほとんど無い」という事です。
「売れる」良質なセールスコピーを作成するには、何回も何回も、良いセールスコピーが書けるまで何度も書き直すこと…。
これが非常に大切になります。
でも新人コピーライターや新人アフィリエイターには、書いている途中で「フリーズ」してしまうことがしばしば起こります。
変なコピーを書いてしまっていないだろうか?自分のアイデアがきちんとコピーに反映しているのだろうか?
こうしたいろいろな「負」の感情が沸き起こってネガティブに陥っていまい、書くこと自体を恐れてしまうのです。
ですが、最初に書いているコピー原稿など誰かに見せる必要はありませんし、たった一度書いただけで完璧なコピーに仕上がることなんて滅多にありません。
それが新人の頃ならなおの事です。
ですので、どのようなアイデアでも、フレーズでも、キャッチコピーでも、見出しでも、ボディコピーでも、または単語のリストだけでも…、怖がらずに思いついた言葉はどんどん書いてみてください。
もし書いたコピーが気に入らないのなら、ただ消せばいいだけなんですから…。
それに、良いアイデアや良い言葉を思いついた場合、きちんとそれらを書き留めておかなければ次第に忘れてしまうものです。
事実、大半のコピーライターは、最終版より最初の原稿のほうが言葉の数が多いくらいです。
従って、
これが理にかなった書き方だと言えます。
また、同じ意味合いで、最初の原稿には最終版で使用するよりも遥かに多くの情報を収集しておくべきです。
何故なら、そうすればコピーに含める事実の選択肢が増えるからです。
これらの事から、「コピーの書き直し」にはステージごとにいくつかの作業があるわけですが、基本的にセールスライティングは3つのステージに分けて書き直す事になります。
そこで最初のステージ(段階)は、「紙にすべてを書いていく作業」です。
出来る限り多くのアイデアや情報、言葉を出してみましょう。
その際、編集はするべきではありません。
今はそのステージではないからです。
とにかく、湧き出てくるアイデアの流れを止めないこと…。
あなたが思いついた、より多くの情報や言葉をどんどん書いていくのです。
絶対に後戻りしたり、書いた言葉を修正したりしないようにしてください。
アイデアが沸き出て、書きたいフレーズが頭に浮かぶ限り、止まることなく書き続けましょう。
…ただ、一部のコピーライターは、湧き出てくるアイデアの流れに身を任せるのが苦手だという人もいます。
もしかしたら、あなたもそういうタイプの人かもしれません、
ですがそのような人は、「まずはアイデアを出す」という前提ではなく、いきなり「広告を書く」という前提で書き出しており、それが非常に難しい事だと考えているので、書くことに対して恐怖心を抱いているのです。
そこで、もしあなたもそのような状況に陥ったら、友達に手紙を書く気持ちになってみると良いでしょう。
あなたが素晴らしいと思った商品を、友達にも勧めるような手紙を書くつもりで…。
こうする理由は、広告ではなく「手紙を書く」となれば、慣れ親しんでいる分スラスラと書けるかもしれないからです。
このアプローチ(書き始め方)は、あなたが思うより案外うまくいくはずです。
アイデアを出した後の第2ステージは、「編集作業」になります。
セールスコピーに不要な単語を削除し、粗削りである現状の言葉を「セールスコピー」として作り直します。
セールスコピーを心の中ではなく、実際に声に出して読み上げて、スムーズで流れるような文章になっているかを確認しましょう。
そして内容を改善していき、コピー全体をより論理的にするためにコピーの順序を変更していきます。
また、あなたが書いたコピーを自分で読んだ後、あなた自身の基準でも構いませんので、コピーが効果的で説得力があるかどうかを考えてください。
仮に説得力が弱いと思ったなら、よりアピール性の強い魅力的なコピーに書き直すのです。
この書き直し(リライト)は、商品の事実を増やしたり、または見出しを再考するためかもしれません。
はたまた、コピー全体をより強力にしている作業かもしれませんし、ビジュアルを変更することになっている場合もあるでしょう。
ですが肝心なのは、自分が納得いくまで「説得力があり訴求力のあるコピー」を練り直し続ける事です。
そして、あなたなりに良質なコピーが書けた後の第3のステージは、「コピーのクリーンアップ作業」です。
このステージでは、文章の綴りや文法を確認し、事実の正確さを確認してください。
また、ボディコピー内にある文章全体の「一貫性」や「整合性」も確認しましょう。
たとえば、見出しで商品名を「●●●ツール」と書いている場合、ボディコピーの表記は「●●●システム」であってはなりません。
名称もそうですが、一つ一つの単語もすべて統一するように心がけるべきです。
…あらゆる種類のライティングでも同じことが言えるように、コピーライティングスキルは実践を通じてはじめて身に付くものです。
逆に言えば、実践しなければスキルは身に付きません。
コピーを作成するにつれて、セールスコピーとして適切ではない不快なスタイルを徐々に改善していけば、より自然にライティングが行えるようになり、日本語をより上手に扱えるようになるはずです。
従って、もしあなたがコピーライティングに不慣れな場合、あるいはセールスコピーの製作に苦手意識があるなら、まずは「書くことに慣れる」ことから始めてみましょう。
ソースノート
あなたがコピーライターである以上は、セールスコピーに使用した情報には明確なソース(出所・情報源)が必要になります。
たとえば、あなたが不妊治療クリニックのパンフレットを書いたとします。
そのうえで、「米国のカップルの6人に1人は不妊」と書いた場合は、その出典を明確にしなければなりません。
一部のコピーライターには、何かの記事やウェブサイトなど、外部の情報源から引っ張ってきた事実しか参照元を記しておかない人もいます。
ですが本来であれば、クライアント企業の資料(パンフレット、広告、ウェブサイトなど)やクライアントの電話やメールなど、すべての情報のソースを明確にしておくべきだと言えます。
そうすることで、後で事実について読者から尋ねられたときに、情報の出所、出典を明らかにすることができるからです。
また、プロモーションを作成したなら、すべてのソースのコピーをファイリングして、少なくとも6か月から1年間ほど保管しておきましょう。
事実のソースを聞かれた際に、そのソースを提示できなければ、根拠のないセールスコピーだと認識される可能性があるので注意してください。
さて、本日はここまでです。
続きは次回にさせて頂きます。
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現役インフォプレナー「Jill」
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